ギリシャとアジアがとけあった都市
アレクサンドロス大王が、アフガニスタンに作った都市アイ・ハヌムの再現を通して、ギリシャとアジアの融合を紹介しています。 たとえば宗教では、ギリシャの神ゼウスと、アジアの光の神ミトラの融合した像があったと推測され、CGで再現されているのです。アレクサンドロス大王の遠征時には、マケドニア人がペルシャ人と同じ礼儀の仕方をとるのを拒んだ、という記述を、本の「文明の道1」でも読んでいたので、余計に感動しました。また、このシリーズの謳い文句でもあるCGは、歴史学者の協力で都市や宮殿も再現しており、素晴らしい限りです。 ですが今回、映像美、文化の融合の素晴らしさ以上に、私が胸にきたのは、都市アイ・ハヌムの建造物、そしてその出土品の大半が盗まれてしまっていることでした。ソ連侵攻、その後の内戦、タリバンの拠点だったこともあり、遺跡跡には盗掘の痕が広がっています。何も、ありません。アイ・ハヌムは、現在も存命のアフガニスタン国王の若かりし頃に発見されたこともあって、発掘当時の遺跡の写真も記録があるのです。それだけに何が起こったか明らかです。最近だとイラク侵攻の時も、博物館から遺物が盗まれたというニュースを見ましたが、同じです。戦争がいかに人を卑しくするか、それもピラミッドの盗掘のような昔の人だけでなく、近年でも同じ、というのが、悲しくなりました。 あと蛇足ですが、六年前に行ったタジキスタン、ウズベキスタンが変わっておらず、懐かしかったです。
NHKソフトウェア
文明の道 第1集 アレクサンドロス大王・ペルシャ帝国への挑戦 [DVD] 文明の道 第4集 地中海帝国ローマ・東方への夢 [DVD]
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